蒼穹の叡智ーとある大学生の備忘録ー

旧帝落ち地方公立大学4年生。福祉や社会について日頃考えている事を綴ります。

今の世界のカオスな状況はグローバル化のもたらした負の側面の露呈だと思う

昨今の世界情勢をみてていつも混沌としているなと感じます。

かつてグローバル化の中心として覇権を握る資本主義国家であり、IT革命が最も進展し、巨大な軍事力を有し栄華を誇っていたアメリカ🇺🇸が反グローバリズムを叫ぶトランプ氏の登場により「意気揚々と撤退していく」プロセスや、移民・難民排斥、欧州各国の排他主義を唱える右派政党の支持率の伸びなんかを見ているとグローバル化も終焉を迎えつつあるのかなと思っています。

この背景にあるのは時代が《過度に行き過ぎたグローバル化の是正》に向かっている事が挙げられると思います。

この点に関してフランスの人類学者エマニュエル・トッドはソヴィエト崩壊後の10年を次のように総括している。

帝国の実質を備えた二つの帝国が対決していたが、そのうちの一つ、ソヴィエト帝国は崩れ去った。もう一つのアメリカ帝国の方もまた解体の過程に入っている。しかしながら共産主義の唐突な転落は、アメリカ合衆国の絶対的な勢力伸長という幻想を生み出した。ソ連の、次いでロシアの崩壊の後、アメリカは地球全体にその覇権を拡大させることが出来ると思い込んだが、実はその時既に己の勢力圏への統制も弱まりつつあったのである。

そもそもグローバル化とは
一般的に【様々な人種・民族・国家の人々が国境や人種の違いを超えて世界が画一化していく現象】と見なされていますがその実態は、

《英語が公用語で、キリスト教(主にプロテスタンティズム)を信仰し、お金=至上という価値観》がアメリカン・グローバリズムとして共有されているが、

規模は大きくとも、《あくまで人類の歴史的にみれば短期間におけるアメリカのローカルな思想に過ぎない》ものであると。

グローバル化が進んでいけば、必然的に国境間の壁は薄くなっていくが、それによって階級や階層の格差はなくならないどころか、より一層拡大していってしまう。

規制緩和が進み貿易や金融が自由化し、情報化が進めば進むほど、スキル、情報、資本が集積する世界的企業は、世界中から富を素早く効果的に集めることが可能となり『富の一極集中化』を招く事になる。

これまではそうした思想によって世界を覆い尽くそうとする勢力が猛威を振るい世界を席巻していたけれども、それがもたらす負の側面が全世界的に露呈してしまった帰結として今のテロや貧困、移民問題が蔓延している現状があるのかなと思っています。

要するに、行き過ぎたグローバル化によって国家の市場原理から弾かれて居場所をなくした人々が先進国、途上国を問わず今世界に溢れかえっていて、移民や難民になっているのが現状です。

テロを仕掛けている人たちの多くはそういった世界に対して異議を唱えるためにテロを起こしているのだ(イスラムの独自の共同体原理に基づく不正や抑圧に対する闘いも含めて)という認識を持ってみると世界の流れがよく掴めてくるかなと思います。

こういった「現実」を認識せず、日本が相変わらず周回遅れのグローバリズム路線を突き進むのであれば、我が国の将来は暗澹としたものにならざるを得ません。(三橋貴明氏)

こういう専門的な話になると、分かりやすく平易な言葉を選べないので難しいですね。