蒼穹の叡智ーとある大学生の備忘録ー

旧帝落ち地方公立大学2年生。ある現象の背後に存在するものを見抜いて、言語化するブログ。

名言の真の意味は受け手側のリテラシーがなければ理解されない

僕は名言が好きです。

よく漫画やアニメ、経営者、スポーツ選手、哲学者たちの名言をインターネットで調べたり、それらをまとめて掲載している本を読んで、スクショしたりノート📔に書き留めたりしています。

一般的に名言という言葉から連想されるのは〈過去の偉人たちが残した人生において役にたつ言葉〉というイメージを思い浮かべる方が多いのでしょうか。


ちなみに大辞林で名言という言葉をひくと

  • [名言]物事の本質や人生の真実をうまく言い当てたことば

上記であげた定義に加えて名言と思われる言葉の要素として

『含蓄に富む内容が端的に示されている(シンプルで含みのあるメッセージ)』

『言葉の中に発話者の信念や生き方が反映されている』

が挙げられると思います。



例えば、

『人々が思考しないことは、政府にとっては幸いだ。』

『資本主義が資本主義である限りにおいて、過剰資本は、その国の一般大衆の生活向上に振り向けられることはない。
というのも、そのようなことをすれば、資本家の利益が減少するからである。』


うん、まあ選んだ文章のセンスに関しては僕の感性なので放っておいて下さい(;´・ω・)

まあでもこんな言葉を残す人たちなんて大体想像がついてしまうわけで。

この人と


この人です


ナチスの党首アドルフ・ヒトラーソ連の設立者レーニンですね。


このたった1、2行の文章でいま起きている世界の現象の大部分を説明できてしまうという点で非常に示唆的だと思ったのでこの文を選びました。


この言葉の中にはかつて独裁者として君臨し、多くの大衆を欺き支配したという特異な人生経験を積んできたからこそこうした言葉を残せるわけで、普通の人はこんな言葉は絶対に言えないはずです。

(もっとも「全ての歴史は勝者の歴史である」という言葉の通り、草の根の大衆が歴史のメインストリームにくることはないため歴史の陰に埋もれてしまっているという見解も否定できませんが)


このように名言には名言を言った人の人生そのものが表れている。つまり、その人のありとあらゆる経験や思考の蓄積を詰め込んで圧縮した形でそれらを端的に言い表わしたものが「名言」であると思います。

そのため、名言とは言った人の背景や人柄(=コンテクスト)を文脈として解釈しなければ理解出来ないものであると言えるのではないでしょうか。

僕自身も常々思っていることですが、

《どれほど優れた作品も受け手側にそれに見合うリテラシーがなければ作品の持つ本来の魅力を享受できない》

だからすぐに「つまんねー」とか言う前に、まず自分の感受性を豊かにする努力をしないと真の意味で、作品を愉しむ事はできないと思います(芸術作品とか名作文学とかはとくにそうですね)。